〜〜〜 2003年 闘病記 〜〜〜
<その2 入院治療>
目覚めて瞼を開けるとき「正常に見える奇蹟は起こっていないだろうか」と、何度思ったことだろう。
10万人に2〜3人と言われている病気「トロザ・ハント症候群」「有痛性眼筋麻痺」との闘い。
病気になってあらためて知った「健康のありがたさ」「家族の愛」「友人の愛」「思いやりの心」・・・
その1 頭痛・・複視・・病名は? その3 退院・・完全回復へ

4月20日
(日)
やっと病名も判明し治療の始まり。午前中約2時間かけてステロイドの点滴。
かなり強い薬らしく、副作用を見極めながらの治療。そのため心電図のモニターを付けての点滴。
この歳になって生まれて初めての点滴・・・2時間の同じ姿勢は疲れる・・・

夕方になって妻と娘が帰っていく。病気になってすっかり気弱になって・・寂しいが頑張るしかない。
友人のKちゃんが見舞い第1号で来てくれた。ありがとう。
4月21日
(月)
点滴治療2日目。目の見え方に変化は見られないが頭痛はすっかり取れたようだ。
この治療方法では2〜3日で顕著な効果が現れると言われているが、その一つだろう。
もう頭痛の恐怖からは逃れられた。あとは目の異常だけ・・・うまく早く効果が現れてほしい。

本日の見舞客なし。家が近所で毎日家族が来る同部屋の人達が少し羨ましい。
4月22日
(火)
点滴治療3日目。特別な変化無し。
今日までの予定だった点滴治療を、とりあえずあと2日間延長することとなった。
夕方外来へ行って検査・診察を受ける。
ほんの少しだけ回復の兆しが見えるとのこと・・・ちょっと嬉しい。

今日は妻と娘が来てくれた。こんなとき心から本当に心配してくれるのは家族。
やはり家族はありがたいものだ。でも、夕方の別れは何度やってもやはり寂しい。
今日も家族以外の見舞客なし。
4月23日
(水)
点滴治療4日目。今日も特別な変化は無し。
今日は職場から4人も見舞いに来てくれた。とてもありがたく、嬉しい。
Kさん、Kさん、Tくん、Oくん・・・ありがとうございます。

もう入院生活にも大分慣れて、目の異常以外は元気なので退屈で仕方がない。
家族が来てくれて夕方別れる時刻、4時半頃になると何とも言えない寂しさが襲ってくる。
相変わらず弱虫の自分が居る。。
4月24日
(木)
点滴治療5日目。今日も目の見え方に特別な変化は無し。それでも・・
今日の診察で目の動きは大分良くなってると言われ、少しでも快方に向かっているようでホッとする。
今日で点滴治療は終わり明日からは内服薬での治療。
仕事のことを考えると一日も早く退院して出勤しなければならないが、この際完全に回復して復帰したい。
早く良くなってほしいものである。

職場から電話で、明日職場の長でもあるK町長が見舞いに来るとのこと・・大変ありがたいことだが・・・

今日は妻が来てくれた。やはり側にいてくれるとホッとする。
4月25日
(金)
今日からは内服薬での治療。見え方の角度とか良くなってるようには思えないのが心配であるが、
今日の診察でも目の動きは随分良くなってると言われたので一安心である。

今日はOくんが見舞いに来てくれた。自分の担当している仕事を休んでる間やってくれる職員である。
とりあえず口頭で事務引継。これで連休明けまでは何とか安心して治療に専念できる。
3時過ぎくらいにK町長が見舞いに来てくれた。
普段はほとんど話すこともない相手であるので少し緊張。でも、ありがたいことである。

明日は娘が、明後日は妻と娘が来てくれることになった。退屈な土日・・・よかった。
4月26日
(土)
内服薬治療2日目。自覚症状に変化無し。
11時頃に娘が松山から来てくれた。これで夕方まで退屈しないで済む。
夜になって薬の副作用かステロイドの禁断症状か・・らしきものが・・・
下腹が張ったようで少し痛い。身体に震えが(少し)。変な夢に悩まされる。
4月27日
(日)
入院2回目の日曜日。症状に変化はなし。ただ、2重に見える角度が狭くなってるような感じはする。
今日は妻と娘が来てくれて夕方まで退屈せずに過ごすことができた。
今日もまだ下腹が張ったようで少し痛い。身体に震えが(少し)。変な夢に悩まされる。

夕方6時に「ふるさと」のBGMが流れる。楽しい我が家に帰る人にとっては心地よい曲かもしれないが、
入院患者にとってはとても寂しい曲である。早く朝が待ち遠しい。早く家に帰りたい。
早く良くなってくれ・・・焦りは禁物であるが・・・

娘がHPの掲示板をプリントして持ってきてくれた。ネットの仲間たちの温かい励ましの書込・・・
懐かしさと嬉しさで思わず涙が出てしまう・・・・・ありがとう!みんな。頑張って早く治します。
4月28日
(月)
入院も長くなるとだんだん今日で入院何日目か数えられなくなってくる。
目の見え方は変化があることは確かだが、良くなっているのか悪くなっているのか分からない。
今月中に退院できるかなって期待してたけど無理になってしまった。
もう覚悟を決めて治療に専念するしかないが・・・早く退院して家に帰りたい。

明日は「みどりの日」で祝日。妻が来てくれる。
あまり元気な妻ではないので、来てくれるのは嬉しいが無理をして体調を崩さないか心配である。
4月29日
(火)
祝日
早いもので入院11日目。4月も明日で終わり・・・早く良くなりたい。
目の見え方に変化はあるが、二重に見えることに変わりはない。
多分良くなってるのだろう・・・と思わなければやってられない。
明日から薬が1錠減となる。そろそろ今後の治療予定(退院予定)も決まるのかな??

夜になって、娘が目を怪我したという連絡が入った。失明の恐れはないようなので一安心。
父親が目の病気で入院してるときに、よりによって目を怪我するとは・・・大したことなければいいが・・・
4月30日
(水)
4月も今日で終わり。はっきりした回復へのスケジュールが決まらないこの病気に少しイライラする。
昼過ぎに職場のOくんが来てくれた。2度目の見舞いありがとう。
いろいろと職場の話をして、早く職場復帰をしなければという思いは強くなるが・・・・・
3時半頃Tくんが見舞いに来てくれた。昨年の5月まで居た職場の職員全員の見舞いを持って。
自分が一応責任者だったので自分で言うのも変だけど、とても明るくて働きやすい職場だった。
そのときの仲間たちの気持ちが嬉しかった。

病棟の廊下の突き当たりの窓から、空をオレンジ色に染めて夕陽が沈んでいく。
大好きな夕陽。でも何故か今見る夕陽は寂しい。

娘の目の怪我は大したことなかった・・・よかった。一安心である。
5月1日
(木)
今日から5月。4月中には退院したかったけど・・・仕方ないな〜。
今日の診察時に退院予定を先生に聞いてみた。早くても一週間後だって・・少しショック。
できれば明日にでも退院したかったのに・・結局GWはずっと入院。(×_×;)
目の見え方は少しずつ変化していることは確かだが、入院中に二重に見える状態が治る見込みはない。
いつになったらハッキリと二つの目で一つのものを見ることができるのだろう??
完全に回復することを信じつつも、不安は募る。

今日は妻が来てくれた。体調が悪いのにいつも無理して来てくれる・・・感謝しなくちゃ。。
夕方親友のKちゃんが2度目の見舞いに来てくれた。いろいろ話して少しは気が晴れた・・ありがとう!!
5月2日
(金)
今朝の診察は久しぶりに主治医の担当。目の動きは順調に回復してるようで・・一安心。
主治医から初めて退院スケジュールの話が出る。連休明けにもう一度MRI検査をして
病巣が良くなってれば来週中にも退院できるとのこと・・・やっとここまで来たって感じ・・もう少しだ。
ただ、この目の見え方については退院までに良くなるのは無理なようである。

今日はK・Mが来てくれた。いろいろ話して仕事に関する気がかりなことが少し薄らいだ。
一日も早く仕事に復帰したい。でも中途半端な仕事復帰では余計に迷惑をかけるかもしれないし・・・
5月3日
(土)
祝日
GWも今日からピークの3連休。職場は大忙しなんだろうな・・・休んでて申し訳ない気がする。
目の見え方は少しずつ変化が見られるが、良くなっているのかどうか全く判断できない状態。
以前より悪くなってるようにも感じられて不安もあるが完全に回復するための過程だろう・・と信じている。

今日は妻が来てくれた。連休の渋滞でバスが遅れて予定より約1時間遅れの到着・・ご苦労さま。。
病院も連休中は外来もなく、外泊する入院患者も多く・・・何となく静かに感じられる一日だった。
5月4日
(日)
今日もイイ天気。行楽地は賑わっていることだろう。
目の見え方は変化している・・両目で見るズレは以前より大きくなっている。大丈夫なんだろうか・・不安。

見舞客も無し・・ナント静かな退屈な一日であった。
5月5日
(月)
祝日
GWも今日で終わり。
毎年、忙しい中にも初夏の爽やかな季節の中、何かウキウキした気分で過ごしてたような気がする。
今年は病院の中。
忙しくてもいい、お金がなくてもいい、普通に元気で暮らせることがいかに幸せか・・を思い知らされた。
今日は妻が来てくれた。ぎっくり腰になってる・・・無理しないでほしい。
目の見え方は変化しつつある・・・多分良くなってきてるのであろう。。。
5月6日
(火)
外来に行って眼科の診察を受け、明日MRI検査を受けて結果が良ければ退院できるとのこと。
病状が良くなってるのだからMRI検査結果が悪いはずがない。いよいよ明後日は退院できるのかな???
それでも一抹の不安はある・・・もし良くなってなかったらどうしよう・・・

今日は娘が久しぶりに来てくれた。大学、アルバイトと忙しいのに・・
本当に父親のことを心配してくれる優しい娘に育ってくれて・・・嬉しい。。
その娘は私が外来へ行って診察を受けてるときに、時間がないので帰ってた。メモ書きを残して・・・
「お父さんへ  検査お疲れ様です。では帰ってくるネ!退院も近づいてきたけど余り焦らずに・・・ネ!
 早く良くなるように、いつも祈ってます・・・★≡  じゃ、また今週末にね(ハート)」
またまた嬉し涙を流す父親が居た。
5月7日
(水)
今日撮る予定だったMRI・・脳神経外科主治医の都合で明日以降に延期。退院は早くても明日以降に・・
見え方はどんどん(というほどではないが)変化している。自分では分からないが良くなるための過程なんだろう。

今日は職場のKくんが来てくれた。職場の者が来てくれて職場の様子を聞くと、何故か少しホッとする。
明日はMRIを撮って、多分良くなってるだろうから・・明後日退院。・・と、予定どおり進めばいいのだけど・・・
5月8日
(木)
MRI検査に呼ばれるのを一日中待ったが、今日もできなかった。
入院患者のMRI検査は外来と違って「空き」ができたときに入っていくようになっているらしい。
何で予約制で入れてくれないんだろう・・二日間も待たされイライラしてくる。

UさんとKさんが見舞いに来てくれた。職場のいろいろな話し・・けっこう楽しいひとときが過ごせた。ありがとう。
明日こそはMRIを撮って、結果が良ければ月曜日退院・・・という自分勝手の予定。
明日・明後日と外泊許可もらって家に帰ろうかな?と思ってる。娘も帰るって言ってたし・・・

4月分の入院請求書が来た。13日で91,200円。。何とか加入してる保険で補える金額ではあるが
もし保険に入ってなかったら病気にもなれないな・・・なんて考えてしまう貧乏な病人。
5月9日
(金)
朝の診察時に外泊許可を取った。今日は久しぶりに(3週間ぶり)に家に帰れる。嬉しい。
MRI検査は午後4時頃やっと呼ばれた。ただ、診察は月曜日以降になるので退院はそれだけ遅くなる。
頭の中にあったあの病巣・・小さくなっていれば(無くなっていれば)いいけど・・・不安。。
MRI検査・・今日も約40〜50分かかった。
3回目なのでだんだん慣れてはきたが、何回やっても、あの閉所恐怖症に襲われそうな感じ・・嫌。。

娘が迎えに来てくれて夕方病院を出発。6時半過ぎに無事家に到着。
やっぱり家はいい。久しぶりにネットに書込。ネット仲間の励ましの言葉・・本当に嬉しい。。
目の見え方は変化を続けているがズレが大きくなっている。
完全回復への過程だとは思うが・・・少し心配である。
5月10日
(土)
家で一日ゆっくり過ごす。
娘が松山に帰るので隣町のJR駅まで送っていく。
車・・3週間エンジンをかけてなかったので不安だったが、少し手間取ったけど無事に始動できた。
昼間でも雨が降って暗いので片目運転には不向きの日・・でも何とか無事往復できた。
明日はまた病院に戻らなければならない。このまま家にいたい・・・でもあと何日かで退院だろう・・
5月11日
(日)
朝から雨。午後3時過ぎに家を出てバス便で約2時間かけて無事病院に到着。
明日MRI検査の結果が出て、うまく病巣が小さくなってたら水曜日に退院・・
なかなか自分の思うように予定が進まない・・今度こそこの予定で進んでほしい・・

風邪をひいて熱が出ていた娘は、一晩寝て大分回復したようだ・・ヨカッタ。
5月12日
(月)
MRI検査の結果が出た。MRIの写真を見た限りでは膨らみが消えてた・・・ヨカッタ!
これでやっと退院の目途が立つ。目の見え方は相変わらずけっこうひどい二重見え。
でもこれは正常になるまでにはかなり時間がかかるもののようなので仕方がない。
ただ、主治医がこの見え方を理由に退院を延ばす可能性もありえる。
明日の朝の診察で「水曜日退院」が決定すると思うが・・・・・
夕方、眼科外来に行って各種検査・・自分ではずいぶん良くなってると思う。
5月13日
(火)
朝の診察・・運良く今日は主治医のN先生。MRI検査結果、その他眼科の検査結果全てが良くなってる。
N先生としてはもう少し様子を見たいようであったが、私の希望を入れて明日水曜日退院OKが出た。
ただ、複視は全然治ってないし、ステロイド錠は少しずつ減らしていく必要があるので、
時々通院はしなければならない・・・もちろんそうでないと自分も安心できないから当然である。
あ〜!!やっと退院できる。やっと自由の身になれる。嬉しい!!

今日退院が決まったので電話しようとした矢先、上司の一人から病院に電話がかかってきた。
どうですかっていう言い方ではあったが、病院まで電話をするということ、あの人の性格、言葉遣いから判断して
「早く仕事に出てこい」という事だと判断せざるを得なかった。
退院してもせめて次の日曜日までは自宅療養するつもりだったのに・・・勤め人の辛さを改めて感じる。

その3 退院・・完全回復へへ つづく